防寒性を重視した構造が大きな特徴
賃貸物件は全国各地に存在しますが、北海道にある賃貸物件は用途を問わず、そのほとんどが防寒性を重視した構造になっています。二重窓や断熱材の使用は当たり前であり、石油ストーブ用の煙突が付いている物件も多数を占めているのが実状です。北海道は冬になると日中でも気温が氷点下に至ることが珍しくありません。北海道は晩秋から初春までの間は雨ではなく雪が降る地域なので、住宅でも事務所でも防寒性が最優先されると言えるでしょう。敷地内に石油ストーブの燃料に用いる灯油を貯蔵するタンクが置かれているのも北海道ならではの光景です。
日本各地の特徴が混在している北海道の物件事情
日本家屋の江戸間や京間の違いのように、同じ用途の建物でも地域ごとに違いがあります。北海道の場合は地域ならではの特徴ではなく、様々な地域の特徴が混在していると言えるでしょう。これは北海道に住んでいる人の先祖の多くが本州以南からの移住者であることが関係しています。明治時代以降、日本中から多くの人が北海道に移住しましたが、その際に移住者がかつて住んでいた地域の風習や考え方もそのまま定着しました。建物の構造も例外ではなく、同じ北海道でも畳の寸法や間取りの特徴に違いが生じるようになったのです。しかし現在では建材の規格が統一されていることから、築年数が浅い物件の多くは関東風の特徴を持っています。
家賃と建物の維持費の関係について
北海道の賃貸物件の多くは家賃がやや割高とされています。これは冬に雪の重みなどの理由で建物が傷み、その修理費が家賃に上乗せされているためです。また、断熱材の入れ替えや灯油タンクのメンテナンス費用が加算されるケースもあります。
地域密着型の不動産会社から全国展開している大手不動産会社まで、室蘭の賃貸物件を扱うところは数多くあります。